飯豊はいいで~【その1】

やっとテント張って、晩ごはん~♪



今回はこの前買ったばかりの風防を持ってきてみました。

これが!!こんなにスゴイの?というくらいのお役立ち。
ひとつしか買わなかったので、となりで別のお鍋をわかしてるんだけど
ぜんぜんお湯のわくスピードが違う!!

こんなことなら、もっと早くに買えばよかったね~。

今日の晩ごはん一品目は、いつもお邪魔してる山めし礼賛さんのホイル蒸しレシピのまねっこです(^∀^)



盛りすぎで見えないけど、玉ねぎ、オクラ、アスパラ、しいたけ、にんにくスライス。
で、バターと肝心のホタテ缶を汁ごと入れてホイル焼き♪

さいごに醤油をまわしいれて出来上がり。

簡単でめちゃくちゃおいすぃ~♪

なんで、ここにビールがないんだろう。。。



たべてるあいだにグツグツしていたもう一品。

ポトフ風トマトパスタです。
ようは、ポトフにパスタも入れてトマトピューレいれただけという簡単メニュー。

秋に近づいた山の夕暮れは肌寒くてあったかいスープはおいしいですよ(^∀^)

テント仲間は単独さん一人だけで、作りすぎポトフをお裾分けしたりして
いろいろお話してたらなんと!

ものすごい健脚さんでした!!!

わたしたちより朝たった1時間はやく出ただけなのに、もう飯豊本山いってきちゃったと(゜□゜ll)
あしたは下りるだけだそうで。

しかも日光によく行くそうで、またお会いすることもあるかも。

そしてさらにすごい健脚さんも判明。

きのう種蒔へ着く前あたりですれ違った60代のオジサン。
裸足にサンダルですったかた~と降りていったんで、てっきりどこかの小屋のひとだと思ってたんです。

テント場単独さんが教えてくれました。

なんと普通(?)の登山者で飯豊の全山日帰り縦走(24時間以内)を目指してるんだそうな!
サンダルポリシーなのかはわからないけど。

できるの?そんなの!人間業?(゜ロ゜lll)

ちょっとわかってきた。
ここはもしかしたらドMの集まる山かもしれない。


世の中にはすごい人もいるもんだね~なんてこといいながら就寝。。。

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おはようございます。

どうやら昨日疲れすぎたようで、目が覚めたらお日さま出ちゃってました(゜□゜)



小屋のまえの水場はじゃんじゃん流れてるので安心で
居心地のいいテント場です。





最初は、テントを撤収して御西岳でテント張ろうと思ってたんですが。
どうやら最終日がきつそうだぞ!ということでここにテントを張ったままピストンしてこようとプラン変更。



朝ごはんは、簡単に雑炊です(^∀^)
きのうのうちにフリーズドライごはんは戻しておいて、雑炊のモトとごはんを煮たら
溶き卵をまわし入れてお漬物をのせていただきます♪



今日はいい天気になりそうな予感。



単独さんはあっというまに撤収して出発していきました。



じゃあ、ワタシたちも行きましょうか。

荷物ほとんど置いていけるので、昨日に比べればぜんぜんらくちん。



登るごとに空の青さが増して、暑さも増して、流れる汗も増して。



昨日のどよ~んとした重い空に比べたら、なんてしあわせ♪



アザミの蜂蜜っておいしいんだろうか。ウチはいつも尾瀬のトチミツだから。。。



進んでないようですが、進んでます!



あいかわらずハードな山で登っても登っても景色が変わらないんです。



それでも昨日の川入から切合小屋までの道にくらべたらとても歩きやすい。
もちろん荷物が軽い!というのが最大の理由かもしれないんだけど。

ちょっと大変だけど、ふつうにアルプス級の山という感じ。



あ、でもここは2000mちょっとの山でした。
アルプスと同じくらいだねって安心してるほうが何かへん。



おいしそうなイチゴちゃん♪
食べてもだいじょうぶなのかわからなくて、飯豊山に住む動物に残してきました。



草履塚までくると向かう方向の展望がよく見えるようになります。

ここまで来てこの眺め見せつけられちゃうと、

昨日はよくわからなかった、あのセリフの意味がわかっちゃいますよ。



『飯豊はイイデ~!!』

なんだ、ここ!

この標高でこのどこまでも続くようなだだっ広さ。

とお~くの山々には大きな雪渓がもう9月になるというのにたっぷりあるし。
見えるものは山と空ばっかり。

おまけに人もほとんどいない。



やばい!かなりアドレナリン大放出。





あれ?めずらしい2人写真。。。

コチラのお兄さんに撮っていただきました(´∀`)

お兄さんのカッコがすごくて、上から下までMAMMUTでびしっとかためてるんですよ!
隊長も持ってるお気に入りのおそろいシャツを着てたので、お声をかけてみました。

ものすごいマニアなのかなぁ、でも。。。?



その答えは、MAMMUT STORE 仙台店のスタッフさんでした。

でも、きのう切合小屋にはいなかった。ということは?
今朝2時に登山口を出たと!!!

真っ暗じゃないですか(゜□゜lll)

しかもまさかの日帰り!!

飯豊山で会った健脚さん3人目。。。
いつも平日1日しか休みがないそうでどんな山も単独日帰りだとか。

ワタシたちは2人ともMAMUT大すきなので、いろんなお話をさせていただいて
すっごい楽しかったです♪

今年150周年だそうで、いろんなイベントがあるらしいですよ。
みなさん要チェックです!!

大日岳まで行こうか悩んでいたそうですが、てっぺんにかかる雲がなかなかとれないので
飯豊本山日帰りに変更されてました。



じつは、ワタシたちも御西岳に泊まったあとは大日岳に寄って帰ってこようと思ってたけれども。

昨日のテント会議で大日岳はまた今度でいっかぁ~となっていました。
だからテントを切合においてきちゃったのね♪



マツムシソウが咲き乱れる中を進みます。



颯爽とあるくMAMMUT兄さんがかっこよかったので、ワタシも~♪

例えるなら、お兄さんはタッタッタッ。

くっきー。ズンタズンタズンタ。。。

きのう小屋泊まりしてた大学山岳部4人グループくんたちが山頂ピストンでおりてきて
すれ違い。いまどき山岳部はテントじゃないんだろうか。。。



すごい名前だね。姥権現。



名前の由来は、


『 飯豊山は、近年まで女人禁制の山であった。江戸時代に禁を破って飯豊山中に入った
「小松のマエ」という女が、神の怒りに触れて石に変えられたという。
飯豊山神社へと向かう登山道の横にある「姥権現」は、マエを祀ったものと言われており、
登山者にとって大きな目印であり、参詣の場となっている。』(Wikipedia)




女人禁制だったんですね(゜Д゜)
いまの時代に生きててよかった~。



『 飯豊山信仰は土俗的な信仰であり、飯豊山地それ自体を神体として崇拝する。
すなわち、飯豊山地は、越後、会津、出羽の3国の境に聳え立ち、3国を見下ろす。
飯豊山から生まれた水は、阿賀野川、荒川、最上川へとなり、山野に恵みをもたらす。
また、飯豊山地の周辺では、死者は天空へと上り、先祖は高所である飯豊山から見守っていると信じられており、
それらが相まって、飯豊山信仰へとつながった。飯豊山への参詣は、近隣の住民にとって、
大人になるための通過儀礼であり、男子が13~15歳になると飯豊山に登るのがしきたりになっていた。』
(Wikipedia)


男の子ってたいへんだね~。



でもそうやって鍛えられて大人になるんだね!コチラの人はあんまり鍛えられてなさそうだけど。
あまえんぼの末っ子ちゃんだから(゜Д゜)



お花畑はムラサキ組の花盛り!

右も左もどーだ!といわんばかりに咲きまくってます。



向かう先に見えるのは、飯豊連峰最高峰の大日岳。



今日は行かないんだけどね。
またこんど違うルートで楽しみにくるよ!そのときには絶対行くからね。



撮って、撮って~♪



ムラサキ組に負けないで一番がんばって咲いてたのは、ウメバチソウ。







歩いてきた道。



人間の足ってすごい。
どんなに大変でもいっぽいっぽ歩いてれば、ちゃんとこんなに進んでる。



きっとそんな目にみえる結果や感動がアラサー山ガールたちが増えていく理由なんだろうけど。

でもそんな山ガールはいません、ここには!!



性別オンナ。いまのとこワタシひとりなんですけど。。。



イワヒバリくんに見送られ、最後の急登が終わるといちばん上にある小屋へ到着。

その横を通って、いよいよ飯豊本山のピークへ。

やっと稜線あるきです。ゆる~く下ったり登ったり。

ここへ来るまでが、ほんとうに大変だったけれど。
このてっぺんの稜線歩きはなんて気持ちいいのか!!



さわやかな風が吹いていって、見渡す限りの山・山・山。



そして、イイデリンドウ♪

飯豊山の固有種です。



うっかり見落としてしまいそうなところに、ひっそりと咲いてました。
もうシーズン終わりだからね。
咲いててくれてありがとう♪



やっと着いたー!!!



飯豊本山のてっぺんです!風もなく穏やかで台風が近づいてるなんて
まったく感じられない山頂です。



MAMMUT兄さんとはここでお別れ。がんばって下山してください(´∀`)
またいつかどこかの山で。。。

まだ時間が早いので、くっきーは御西岳めざします。

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