蔵王 熊野岳へ。【その2】

山頂に着くちょっと手前くらいのところで、山頂についたらちょっとお茶休憩にしようね♪って
言っていたところへ、ステキな出会い。

山形県の山のプロフェッシナル。

それはステキなんだけどちょっとだけ強引な出会いだったわけで(゜∀゜)



ちょっとだけ小声で『のど乾いたしお茶のみたい。。。』って言ったのは
完全にスルーされて、ありがたくお釜ビューポイントへ案内していただきました。



さっきまでのポールにくらべると、こんどはかなり背の低いポールが並んでいて
そのポールに導かれて進むと避難小屋があります。

振り返るともうあんなに神社が小さく。



避難小屋は解放されていて、ちゃんと中に入れるようなんだけど
泊まった方なのか、通りすがりの方なのか、あきらかに人間のものと思われる
落し物が放置されてキレイな雪が明らかに違う色に染められたところが数か所。

ここらへんを歩くときは景色に目を奪われて足元がおろそかにならないように
気をつけましょう(゜∀゜)



そのちょっと先へ行ったあたりで下の斜面を見下ろすガイドさん。

天気が良ければ、この下にお釜の縁が見えるはずでお釜を見るときはその縁まで下りていけば
いいんだけど、今日は見えないね~。



じゃあ、ちょっとだけ休憩しながら待ってみようか♪とやっとお茶だー!の雰囲気かと
思ったのもつかのま。

ガイドさんは、

『今日はこのまま無理じゃないかな。天気も悪くなりそうだからもう下山しよう!行こうか!!!』

え(゜Д゜lll)

いえ、ワタシたちは、ちょっとだけ休憩したいの。
のど乾いたし。
せっかく運転だけでも片道5時間かけて来たのに、そんなに一瞬で帰っちゃうのはさみしいんですけど。
もちろん今怪しい雲が広がってきたりしたら素直に言うこと聞くわけだけど。
おまけに時間もまだ10時半を過ぎたところ。

っていうか、ワタシたちはツアー客じゃない。。。



な~んて失礼なことは言えないし、おじさんは普段は山形県の山をガイドしているインストラクターさんで
明らかに素人まるだしなワタシたちを心配してくださってるのはもちろん理解できるわけで。

なので、

『じゃあ、ワタシたちは少しだけここで休憩していきます。少しだけなので~。』

遠まわしにちょっとお茶したらちゃんと下りるから心配しないでね!とお別れを言ったつもり。

ガイドさんも、じゃあ帰る方向はこっちだからね!と詳しくポールのある方向と登ってきた道との
合流点も丁寧に教えてくれた。

『じゃあ。。。』

あ、帰るのかな?

『私もパンでも食べようかな!ガスも晴れるかもしれないし。』

ハイ?(゜□゜lll)

結局残ってパン食べていらっしゃいました。
なんだったんだろう、今までの会話は。。。

気を取り直して、休憩です!

今日はどんな気候なのかわからなかったから、めずらしくお昼はコンビニパン。
そのかわりこの日はバレンタインデーなのでね。



じゃーん♪

隊長の反応はどうかな(゜∀゜)

『あ、ありがと♪』

え?それだけ?なんかふつうですけど?

『だって、持ってきてるんだろうなって思ってたし。』

ばれてたのかー!!!(゜Д゜)



それにしたってもうちょっと興奮してくれたっていいと思うんですけど。ちっ<`^´>

そんなことしてるあいだに目の前のガスは薄くなったと思ったら、また濃くなる繰り返し。
ガイドさんが言うには、こういう天気は夏にそっくりなんだとか。

一応、縁のほうまで下りてみようかということで近くまで行ってみる。



ツアーの団体さんも到着して、なんだか一気ににぎやかな雰囲気に♪

結局待ってみても、これがこの日の限界のようで
今回はあきらめてまた来よう!ということにして引き返します。



今朝、ワタシたちが下から登って行くのが見えていたスキーの方がここに着いたときには
まだお釜が見えていたそうなので、出発でもたもたしてなかったら見られたのかな~とも思うけど、
また来ればいいし(*^_^*)
エメラルドグリーンのお釜も見たいから、雪が消えたら来るのもいいかな♪



雪で覆われてなんだかわからないことになっている避難小屋。
中には入れます。



帰りはまた太陽の角度が変わって、雪の斜面が砂漠の模様みたいで
すごくキレイで見とれてしまうところばかり。



なかなか足が進まない。



だって視界に入るものが全部とても美しくて、一生懸命写真に写しとろうとするんだけど
やっぱり自分の目で見るのにはかなわない。



この日、どうしてもどうしても欲しくなったものがひとつ。



前々から気にはなっていたけど、先延ばしにしてたわけで。



でもやっぱり必要!こんな風景では必須!!!






ちなみにガイドさん、こういった自然の造形物の説明はしてくれません。
もしかしてそういうソフト面のサービスは有料なのか?



あんまり撮影に夢中になってると、離れないで下りてくるように!っていう指示がとんでくる(-_-)



ガイドさんは、完全にワタシたちのプライベートガイドのような状態で先頭を
歩きながら、蔵王の気象の話などをしてくれる。



めずらしくスノーシューにひっかかって、隊長が目の前で一回転(゜Д゜lll)

危ない場所ではなかったので怪我もなかったけど、もっとすごい雪山だったら
大変なことになってた。



まだまだスノーシューには慣れません(´Д`)



ほんとうに吹雪いたら、このポールも1本先は見えないからね!とか教えてもらってたような。



数本先まで見えているときに、どっちへ続いているか頭に入れておくこと。

リーダーにまかせないで一人一人がルートを確認すること。

分岐などでは必ず全員で一緒に確認し納得したルートへ進むこと。



こういったことを教わりながら歩いていく。

地蔵岳まで戻ってきて、ここまでくればロープウェイの駅はすぐ真下。



『まあ、今日のこの程度のガスはまだまだたいしたことないけどな~。』



『さっきの奴らも蔵王のことはわかってなさそうだったから心配だな。』
お釜のとこで会ったツアーの方たちのこともボロボロに言ってるけど(´∀`)



朝と違ってモンスターくんたちも幻想的な雰囲気。



こんなにガスガスになってもほぼ無風。
なんてラッキーな天気だったんだろう。



お地蔵様のところで記念撮影をしていただいて、ガイドさんとお別れしました。

こちらのお地蔵様、身長2m30cmだったかな?
いまの時期は肩まですっぽり埋まっていらっしゃいます。



とにもかくにも、いつもガイドさんと歩くことがない我が家。
いろいろと冬山の注意点を教えてもらえる貴重な経験ができました(^∀^)



帰りに地蔵山頂駅にあった温度計。
これはあったかかったはずだ(゜∀゜)



温泉にすぐ入りたくて、近くにある日帰り入浴施設新左衛門の湯に寄り道。
お腹もすいていたのでお食事セットで1600円。(200円お得♪)
レストランのお昼のラストオーダーが14:30までなので、先にごはんをいただいてから
ゆっくりお風呂に入ろうということになりました。

こういったところでお食事がおいしかった記憶はあんまりないんだけども、
意外と(ごめんなさい。)おいしくてびっくりでした!

東北のわりにはお値段設定がお高めだけど、きれいな施設で露天もぬるめと熱めとかめ湯があって、
しっかり癒されてきました(´∀`)

ここからまた5時間かけて家に帰ります。

我が家からだと蔵王は『すみかわ』がいちばん近くて、リフト代とかもそっちの方がお安いんだけども
下りにリフト使用禁止というのがどうしても不安だったのと、初めての冬の蔵王だったので
いちばん確実に熊野岳へ行けそうなコースを!!という希望があったわけで。

帰りは運転を1時間だけ替る!という約束で隊長を説得して出かけてきたはずでした。

そこへまさかのくっきー免許証忘れ発覚!
いや、ほんとに狙ってたわけじゃなく!ほんっとーに、替ろうと思ってたわけで。

一気に不機嫌になった隊長に謝ってなだめて盛り上げて、間違っても助手席でぐーすか寝ないように
いろんな意味で必死な帰り道でした。。。

おしまい♪

このブログをUPする直前に昨日蔵王の地蔵山頂駅付近で遭難、今朝無事に救助された方が
いらっしゃるというニュースを知りました。
ワタシたちが行った2月14日は地元の方も驚くほどこの時期にはめずらしい快晴無風で暖かい日でした。
だからこそ、ワタシたちのような雪山初心者でものんびりと楽しむことができたんだと思います。
偶然の出会いで、いろいろ教えて下さったガイドさんも昨日のような吹雪を知っているからこそ
悪天候の場合はどうしたらいいのかを真剣に教えてくださったのだと思います。
やっぱり山はなめてちゃいけないなと思います。

ほんとにおしまい♪