ふと気がついたら、今月も東北遠征2回などで完全に予算オーバーぎみ。

さらに24日は天気予報もいまいち。

そんなわけで展望がなくてもがっかりしなくてお財布にやさしい日光の山へ、しかも登山口まで2時間ちょいで着けるんだから
歩くコースをいつもよりちょっとがっつりにしてみようと思ったわけで。

やっぱり移動時間がいつもの半分くらいだとカラダがものすごくラクチン♪

目指したお山は日光白根山。

たくさんコースのある人気のある山で、今回は我が家ははじめての湯元からがんばってみました。

湯元の広い駐車場にはトイレもあります。
その広い駐車場の半分は大型バス専用なわけだけど、早朝でも昨日からの泊まりの分か半分以上埋まってた。

湯元からはホテルや旅館の並ぶ通りを進み、スキー場のなかを登っていきます。



リフトを右手に見ながらダラダラとした道を登るんだけども、こういうところが一番苦手だったりする。
退屈だから。。。



登山口に到着。



いろんな事前情報によると、ここからものすごく荒れた急な登山道になるらしい。

確かに急。



でもそれほど荒れてはいないという印象。
この前の東吾妻山から鳥子平へのぬかるみ激下りのほうがしんどかった。



それでも進むとだんだん荒れ方は激しくなるけど、ちゃんとちょうどいいところにでてる木の枝や根っこを頼りに登れば
ぜんぜん問題なく登れる。



樹林帯はやっぱり蒸し暑い。



誰にも会わない静かなトレイル。

できればクマにもあいたくないので、クマ鈴を鳴らして歩く。



ハクサンシャクナゲ(?)がきれい。
もう7月も後半なのに咲いてた。



急な場所もところどころに出てくるだけで、一時間もすればゆるい歩きやすい登山道へ。


















さらにゆるゆる登っていくと、天狗平へ到着。
広くてキャンプでもしたくなるようなところ。



あっちこっちにシャクナゲが見えて、すごく意外だったのでびっくりした。
(でも帰ってきてガイドブックとかちゃんと見たらシャクナゲってでてた。)

ここからはラクチンなトレイルを進んでいくと、視界が開けてやっと向かう先の山が見えた!



前白根山から奥白根山へと続く道。
かっこいい~(´∀`)

奥白根山はその名の通り、丸沼高原のロープウェーの登山口以外の登山口からは手前の山に隠れてまったく見えない。

途中まで登ってやっと出会える山なわけで。



この展望で休憩したいとこだけど、前白根山のピークが目の前なので行ってみる。
じつはヘタレすぎて時間や体力的に無理だったら、今日のピークは前白根山にしようと決めていたんだけども、

意外とここまでは疲れもなく登ってこれたので、このまま予定通り行けそう♪

前白根山ピークのほんの少し手前。
気がつくといつのまにか道に草がなくなり、ざれた斜面に。
そこには、そんなザレた場所がだいすきなお花”コマクサ”が咲いてました。



登山道からは遠くて見に行けない下の方の斜面には時期がちょうどよかったみたいで、あたり一面をコマクサが真っ赤に染めていた。

前白根山は遮るもののない山頂で展望もいいけど、曇り空のこの日は風がぴゅーぴゅー吹き抜けてものすごく寒い!

すっかり油断してきていたショーパンなワタシは激しく後悔。。。



きっと奥白根山はもっと寒いだろうから、どこか少し下りたところでお昼ごはんだね。

しゃがんだら少し風が当たらない感じがして、おやつだけ食べたらいよいよ奥白根山へ。




登山道脇にもぽつぽつとコマクサが咲いていて、今日はそんなにのんびり設定いじくりながら写真とってるヒマはないはずなのに
こんなにかわいく咲いてたらやっぱり先へ進めない。




この前吾妻連峰の一切経山で五色沼にうっとりしてきたばかりだけど、日光にも有名な五色沼があります。



今日はいまいちな天気で本領発揮の美しさではないのが残念。

いったん避難小屋のあるところまでぐいぐい下る。



ちょっと稜線からおりただけで、蒸し暑くなる。足して2で割れたらいいのに。

避難小屋から奥白根山までの道のりは勝手知ったる道で、まだ先は長くてもなんとなく安心。



ここは鹿が多い場所なんだけど、今日はいないみたい。

そういえば今朝、登山口で親子の鹿を見たっきりほかには見てない。



樹林帯を抜けるまではマルバダケブキの葉っぱだらけ。
隊長はマルバダケブキがあまり好きじゃない。



聖岳&光岳にいったときに、地図にはお花畑ってあったのに鹿の食害でみんななくなってしまって、
鹿がたべないマルバダケブキだけがわんさか残ってたから。



標高をあげていって後ろを振り返ると、中禅寺湖とさっきまでいた前白根山が見えるようになってくる。
五色沼も見える。



樹林帯をぬけると、ヤマオダマキにハクサンフウロなどなど夏の花がむかえてくれる。





それと標高をあげても咲いてるハクサンシャクナゲ。





下山してくるひととすれ違う。
ロープウェイ利用のひとは始発にのってももうちょっとかかると思うから、菅沼から登ったひとたちかな?

菅沼コースはとても人気のコース。
ワタシも一番多く歩いてるコース。



お?一瞬、青空♪

樹林帯をぬけたのに想定外の暑さ!
ぜんぜん涼しくない(゜Д゜)

前白根山の寒さはなんだったんだ?


だんだん草の生えない砂礫地にはいっていくと、またコマクサの道。
こっちのコマクサはピンク色。



でもかなり終わりかけ。

コマクサは地面のずーっと下の方まで根を這わせて雨風に耐えている根性の花。
そして土壌がしっかりしたら、そこには咲かなくなってほかのお花に場所を譲るんだそうです。

ここも何十年、何百年後には緑豊かな地面になるんだろうか。



コマクサの斜面を過ぎると、山頂が目の前に迫る稜線へでる。



奥宮へ登山の無事をお祈りしてから山頂へ。

何回目だっけ?



山頂には今までの静けさがウソのような人だかり。
あんまりのんびり写真撮ってるのも悪いかな。

山頂から少しおりたとこでお待ちかねのごはんタイム。



今日は時間がないので簡単にホットサンド。

チーズのせてハムのせてタルタルソースかけて焼いたらできあがり。



冷やしてきたオールフリーがうまっ!

いつも移動時間が長いから山頂に着くころには保冷剤でぐるぐる巻きにしても
ぬるくなっちゃうんだけど、今日はひえひえ♪



そんなことやってるあいだにも、ロープウェイコースのひとたちがどんどん登ってくるのが見える。

カラフル山ガールちゃんも楽しそうに、

『わあ~!ゴショクコが見えたー!』

ゴショクコ?

ああ、五色沼のことね(゜∀゜)

山頂につぎつぎ到着して、みんなうれしそう♪

そこへ突然山の空気をぶちこわすような横笛の音。。。

イヤ、うまければいいんですけどね。あと曲が山に合いそうなのとかだったら。。。
流れてきたのはつっかえつっかえ音程もはずしまくりの鳩ぽっぽ。。。

しかも、終わらないでいろんな曲をたてつづけに。

ほかのグループもがまんできずにつぶやいてた。「選曲がもっとマシなら。。。」

ご本人は気持ちよさそうだったけど、ちょっと遠慮してほしかった。

ワタシたちもそろそろ下山。
今日は行程がながいからごはんタイムもいつもの半分。

なんだか山頂休憩2時間とらないと山にどっぷり浸かった気がしないけど。
たった1時間じゃ慌ただしい。



休憩してるあいだに少し雨もパラついて、山頂はすっかりガスのなか。

天気が良ければ富士山も見えるんだけど、今はさっきまで見えてた燧ケ岳や皇海山などなどもガスのなか。

下山は弥陀ヶ池経由で。






ガスが湧いて、ちょっと幻想的な雰囲気♪






ここの下り斜面は滑り落ちそうでいっつも緊張する。



びっくりしたのはあたり一面のシャクナゲ花盛り。




甲武信ヶ岳のシャクナゲのような大きな花ではないので、すこし地味だけどもそれでもこの場所がこんなに
シャクナゲだらけになるなんて知らなかったのでものすごく感激。

いつもなんで気がつかなかったんだろう?

もっと時期が早かったのか、それとも遅かったのか?



もうとっくにいろいろ知ってると思ってたのに、やっぱり新しい発見があってドキドキする。




弥陀ヶ池へ到着。

ここから五色山へ登り返す、プチ縦走。

すっかり暗くなってしまった空に本格的に降られるまえに下山したいな~と焦りもチラリ。

隊長はここから菅沼登山口に下りたくなっちゃったみたいだけど、車がないんだからそうはいかない。

五色山トレイルに入ると、また静かな人気のない山歩きになったのでクマ鈴再開。


まっすぐ進むと五色沼に行けるんだけど、その手前の分岐で五色山へ。

途中、五色沼を見下ろす展望地に寄り道。



樹林帯のなかが蒸し暑いサウナのよう。。。

それでも曇ってるだけマシかな。

日光白根山は水場がない。暑くて喉カラカラになるのが予想できたので隊長5L、ワタシ2Lで水を持ってきてます。
あ、もしかして多いですか?

まえに光岳で会ったご夫婦は2人で1.5Lで足りるわよ!って我が家の水の量にどん引きしてたっけ。

登りかえしにヒーヒーしながら五色山に到着。



景色はさらに白くどんより~。

反対周りでぐるりっぷしてきたカップルが来たけど、彼女のほうが軽く不機嫌オーラ全開!
彼氏にだまされて連れてこられて疲れちゃった感じ?

この先のほうがたいへんそうなのに大丈夫かな?



山でデートって難しいと思う。。。
本性がでるというかなんというか。。。

結婚するまえに相手を見極めるにはいいのかな?

疲れたときの相手への態度とか、八つ当たりするかとか?

かっこいいと思ってたのにこのオトコ、ちっちぇ~!とか?

これから下りていく湯元の街並みが見える♪遠いね。。。



この五色山からのルート、登山道自体はさほど段差も激しくなくいいんです。



ほら。このあたりなんか気持ちのいいトレイルに見えるし♪

が!



ここ国境平をすぎるとアナタもう。。。

笹薮が激しすぎ(゜Д゜)

足元が見えない。。。

というか目の前30センチの視界がない。笹オンリー。。。



笹がないとこはぬかるみっぷりの激しい段差にやられまくり。

一日の最後の最後に笹地獄。



振り返っても隊長見えないし。

どこ~?って聞けば、返事はすぐ聞こえて目の前にいるみたいなのに見えない。

ちらりとMAMMUTシャツのオレンジがやっと見えて手をのばせば届くとこにいた。



ゴールまでもうちょっとといったところのぬかるみ坂道でワタシとうとうやらかしました(´Д`)
Peak Performanceのパンツじゃなくてよかった。。。

でもこのあと会った男性はワタシの3倍くらいドロンコになってて、
歩くのたいへんだったんだろうな~と想像できた。

山頂の喧騒がウソのように湯元コースは静かで、クマの心配をするほど。
ぬかるみや笹ヤブはまるで罰ゲームのようだったけど、こういう山のほうが後から思い出すと楽しかったりするわけで。

つらかったことを忘れたころにきっとまた歩きにくるんだろうな。

そうそう、お水合計7Lは残り1Lくらいになってた。間に合ってよかった~♪

いつもは日光だと温泉に寄らずに帰っちゃうんだけども、さすがにこの日は温泉で汗を流したい!

で、日光の湯元は観光地なんだから駐車場の近くにはホテルや旅館がたくさん。

どこも日帰り入浴を800円前後でやってくれるんだけど。

この日は朝の駐車場に観光バスがいっぱいだったのを考えれば想像できたのに、
小学校の林間学校が何校も入っていて、どこも貸切(゜Д゜lll)

結局いくつか聞いてみて、源泉ちかくの日帰り入浴だけの小さなお風呂屋さん的なところへいってみた。(700円/人)
ほんとに狭いので、きっと土日は大変なんじゃないかと思った。

あ、でも土日は林間学校ないからホテルに入れるのか!

この時期初めての日光で林間学校の洗礼をうけて帰りました。。。