こんにちは♪

会社でやっと有給が一日とれまして、家にもお許しをいただけて
やっとやっと山へ一泊の脱出成功です♪

10月以来かな?

そして今回、いつもと違うのはソロテン泊なこと。

思い切るきっかけは、去年の仙塩尾根縦走。
20kg以上かついで歩き通した自信が、テントも背負えるかも?という勇気につながりました。

それと昨年末くらいから隊長が異常に忙しく、週イチしか休めないという状況が続き、
それならアタシひとりで行けばいいんじゃん!

もともと一人で歩くのは好きだし、日帰りならまだ一人で歩いた回数のほうが多いんじゃないか?

ただ一人で行くとなると問題は山へのアクセス。

久しぶりに公共交通機関を調べまくりました。

これがまた夏山シーズン(お盆の翌週くらいまで!)以外は、平日はびっくりするくらい登山口へのアクセスが悪いんです。
候補の山を考えても行く方法がない。。。

ある意味、このアクセスを調べるのも懐かしく。
結婚前はいろいろ考えて大変だったんだっけ。。。

で、調べていったらですね。

おや?おかしいな?
昔は土日祝のみで平日は運行してなかったみずがき山荘までのバスがあるではないですか!!!!!

まだ隊長とつきあい始めの頃に、どこに行きたいか聞かれて瑞牆山&金峰山って即答したのは
車があるなら行ける!って思ったからだし。

瑞牆山ならば遅くついても1時間かからないでテン場につけるし、小屋も営業してるし安心かも。
人気もあるから他にもテン泊のひともいるでしょう!

本音は何回も行ってる瑞牆山よりも一回しか行ってない金峰山に行きたかったけど、
初めてのテン泊でいきなり大日小屋(無人)のとこは怖いなぁとあきらめました。隊長にも止められたし。

そんな感じで行先は瑞牆山に決定♪

(以前あった事件を考えたら、ある意味ココ以上に怖いとこはないんだけど。ま、今は大丈夫でしょう!)

必要なものを最小限に絞り込んでも70Lザックはぱんぱん。でも食材5日分よりは軽いようで嵩張ってるだけで重さは18kg。

電車&バスの長旅の始まりです。

通勤ラッシュで邪魔扱いされながら、やっぱり車はラクチンだなぁとありがたさをしみじみ実感。。。
だって乗り換えの階段登り降りですでに登山開始な雰囲気。

しかも途中の中央線の遅れでまさかの特急あずさに乗れない事件発生!
余裕を持って出かけていたので、次のあずさでなんとか韮崎発のバスの時刻5分前に到着。



あああ、八ヶ岳がお出迎え!美しい
けどゆっくり眺めてる場合じゃない!

ホームから走って、バス停へ!

横目にパン屋さんが映ったけど寄るヒマなし!!!

バス停では増富温泉行きのバスが停車中。

バス停にいた一人のおばさんがアタシの格好を見て、山に行くのは次のバスよ~と教えてくれた。

どうやらバスもちょびっと遅れてるようで、それなら!とザックを置いてさっきのパン屋さんへ猛ダッシュ。
選ぶ時間もなく適当に2つ買って、お店をでると乗りたいバスが到着してて、
さっきのおばさんが窓越に運転手さんとアタシのザックを指差しながら話してる様子。

どうやら、乗る人がいるから待っててとかなんとか。

ありがたい~(T∀T)

お礼を言ってバスに乗り込む。
と、乗客はアタシひとりしかいない。



市内中心部を抜けると早速まわりには絶景だらけ。
テンションあがりまくり。

この時点で隊長に申し訳ないという気持ちは吹っ飛んでいます。

ちなみに途中乗車の方もいらっしゃいませんので、まるで贅沢なタクシーに乗っているようです。



なぜに贅沢かといいますと。

運転手さんの観光ガイドつきなんです。

南アルプスが見えてきましたね~。右には富士山ですよ。
土日の降雪でまた山が白くなったんですよ~。
今年の気候は変でねぇ。

こちらはハイジの村なんですけどチューリップが30万本植わってるんですよ。
前は市が運営してたんですけど、その頃はさっぱりでねぇ。
数年前に民間に変わったんだけど、それから良くなったんですようんぬんかんぬん。。。


フレンドリーな運転手さんは、延々とガイドしてくださいます。

思い出して、前は土日しかこの路線バスの運行ってなかったですよね~?って聞いてみた。

そうなんですよ~。
3~4年前から平日も運行してるんですよ。


窓の外の景色が変わるたびにガイドは続きます。

ホラ、山桜がきれいですよ~。
今年は花も遅れましてね~。今朝は家も氷点下まで気温が下がってて、
閉まったのにまたストーブ出したんですよ。
ハイ、みずがき山荘まであと2kmくらいですからね~。山にはよく登るんですか?
あ、金峰山の稜線ですよ。やっぱり雪が増えてますね~。


こんな調子で1時間20分のバスの旅はまったく飽きませんでした。



今日は富士見平までだからラクチン♪

そこへ、一台の車が。

窓から男性が乗り出して、瑞牆山の駐車場はどっちですか?

教えてあげると、どうもーという言葉を残して去っていったけど、
助手席に見えたお連れの方もあんまり山登りをする人には見えなかった。

不思議だな~と思いつつ準備してたら、その車があっというまに戻ってきた。

で、また窓があく。

ロープウェイはどこから出てるのかな~。

ロ、ロープウェイって
瑞牆山にはロープウェイがないことを教えると、歩かないと登れないんだ~とがっかりされた様子で帰っていかれました。

山=ロープウェイで登って観光


確かにそういう山も多いよね。でもびっくりした!



気を取り直して懐かしい山道を歩きます。
最初はゆるゆるな道。

意外とひとりで歩くと記憶がうろ覚えなのがわかるもんです。
林道なんか横切ったっけ?



久しぶりの重いザックにひーひー言いながら、瑞牆山の展望スポットに到着。
天気予報通りにこの日はホントに空気が澄んでいて春とは思えないほどの展望。



雪がちょこっと出てきました。







あとで水を汲みに行かねば!いつもコレは隊長の仕事なんだけど、今日はひとりだもんね♪
まずはテン場へ。

山荘がなんだか静かな雰囲気????



なんですと!



そんなぁ~(TДT)
ビールもコーヒーも頼めないじゃないか!!!

ワインを担いできて、ホントによかった。



小屋番さんがいなくてもズルはしません。
ちゃんとお支払いたしました。

さてどこに張ったらいいのか。。。
前に来たときに見かけたテントさんのあった場所の記憶を頼りにウロウロ。。。

四隅に石がごろごろしてるところがあちこちにあったので、ここらへんでいいのかな~と
平らそうなとこに設営。

家で練習してきたので段取りは完璧♪

水場へ水汲みにいって、あとはすることもないので早速テントでごろごろ。

本を読んではたまに外の景色を眺めたりボーっとしたり、ただそれだけなんだけど
ものすごく充足感でいっぱい。

ホントは明日よりも今日のほうが天気がいいのはわかってたので、
瑞牆山が目当てなら、もう今からでも急いで山頂に行った方がいいんだけど。

さっき登って行った男子3人組もいたし。
でも日帰りにしては出発遅いと思うんだけどな。下りてきたら6時くらいじゃないかな?

ま、とにかく。

ワタシは山頂は明日でいいしさ、今日はのんびりするんだ♪

それと、隊長に言い渡されたミッションがひとつ。

”丸鍋で米を炊いてこい!”



こんど隊長とテン泊するときの予行練習なのです。
丸鍋でお米を水に浸してるあいだに、おつまみを一品。

マッシュルームをスライスして、



いつものタコ缶とトマトも炒める。仕上げにバジルと塩・こしょうをパパッと。





PAULのバケットを冷凍してあったのに、すっかり忘れて置いてきてしまったので駅前であわてて買ったパンにのっけていただきます。

一人分だと食材が少ないな~。

もちろんコレは酒なしではつらいメニューなので。



持ってきたアルコールはサングリア♪

赤ワインに蜂蜜とブランデー、フルーツを適当にザクザク放り込んできただけな簡単なやつ。



あ~、しあわせ。

さて、じゃ飲みながらごはんを炊きましょうか!
家で練習はしてるけど外でバーナーで作るのは初めてで緊張!



うまく炊けるかな~。

バーナーだと強火とか中火の加減が家の火力と比べてどうなのかがさっぱりわからないんだけど
ウチで炊く土鍋ご飯の場合、炊く時間を15分だとして残り5分でふつふつ吹き出すとちょうどいいのでそんな感じを目安に適当に♪

そういえばよく隊長に言われるのが、おまえの料理は量も時間も適当に作るのにうまいよな~と感心されます。

そうそう!丸鍋ですが、ごはんが炊けるい~い匂いがあたりに漂います。
顔を近づけてくんくん嗅いでみるとお焦げのいい匂いも♪

炊けた感じで火からおろして、冷めないようにフリースでぐるぐるまきにして蒸らすこと15分。

その間にごはんのおかずを作りましょう。



ちょっと酔っぱらって手元が怪しいんだけど。
長ネギと椎茸を適当に切って炒めます。



ホタテ缶を贅沢にドバっと入れまして、醤油とみりんで味付け。ちょっと塩も。



出来上がったところで、ごはんの蒸らしも終わったので様子を見てみましょうか。



おいしそうに炊けてるじゃないのーーーー!

では早速よそいまして、さきほどのホタテやらをのせまして~。



いっただきま~す。

至福。。。

絶対に隊長のソロテン泊じゃこんなごはんは食べれないよ。。。

のんびりごはん食べて、片付けも適当に。
寒くなってきてテントも外側のシートを閉めて、マットの上でごろんごろんしながら本を読んで、残りのワインをぐびぐび。

ときどき外を歩く下山してきた人たちの足音が聞こえる。
泊まる人はいるかな~ってテントの窓から覗くと、みなさままっすぐ下山コースへ。

やっぱり今夜はここで一人ぼっちが決定的なようです。

ところで優雅なテントライフを過ごしているようですが、やっぱりそうは問屋がおろさない。。。

カタッと何かが手に当たったと思ったら、マットの上にワインがどばーっと!!!!

ぎゃーーーー!

マットがワイン色に!

あわてて拭いたけど間に合わず、完全にしみ込んだ様子

はああああ。

落ち込んでも仕方ないので挫けずまだ飲む!バカかも。。。

そんなこんなで夜は更けていき、明日の朝に必要なものだけまとめたら、おやすみなさい。

おっとその前にトイレだ!夜中に一人でここのトイレに行くのはこわい!!!

トイレに近づいたらその向こうに何やら4本足が。。。
ひょいっとこっちを見たのは鹿さんでした。

そうかー。

この山にもうこの時間人はいないし、いるのはアタシと動物だけなんだ。。。
(大日小屋には誰かいたかもしれないけど。)

なんかしんみりしつつ、マイホームに戻って寝る準備。

寝よう!と思ったけどなんだか目が冴えて眠れない。

なんでだろう。飲み過ぎたか?

おかしいなー。

ごろごろしてたら、どうも腰が冷える。
じんじん底冷えするような感じ。
寝れない理由はコレか!

末端冷え性なわりに、このときは手とか足はなぜか暖かく寝れないわけがないと思ったんだけど。

腰のあたりだけがやたらに寒く冷える。

とりあえずダウンジャケットにダウンパンツを着て寝てみる。まだ寒い。

マットの下に座布団マットを重ねてみる。

。。。まだ、眠れない。

そうかー!バスの運転手さんが氷点下って言ってたもんなぁ。こういうことか。。。

さみー。。。

そこで思い出したのが、サブザック!!!

明日の山頂アタック用に持ってきてたアークテリクスのザックの背中にもパッドが入ってたはず!
ぺたんこだから敷いて寝てもでこぼこしないはず!

早速ごそごそマットの下に重ねてみます。
ザックなのでそれなりに長さもあって、おしりから背中までカバーしてくれる。

しばらくしたら暖かくなってきた~。

よかった~、これで寝れる~

いつもだったら寒くても人間ホッカイロな隊長がいたので、冷えに対して油断してました。反省です。

時間はなんだかんだで1時。

一人で不安になった瞬間だったけど、なんとかクリア。
明日はいよいよ山頂です。起きれるかアタシ?

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