久しぶりに隊長がちゃんと休める休日がやって来ました。
思い出してみたら、二人で山歩きは2ヶ月ぶり!

天気予報は梅雨に入ったのが嘘のように快晴マークがついてます。

それならばちょっと遠いけど、2年ぶりの会津駒ヶ岳に行ってみよう♪

興奮してか体調の問題か、なぜか一睡もできないまま滝沢登山口へ。



あれ?
一昨年きたときはこの通行止めなかったけどなぁ。

前にきたときより手前に停めて出発。



階段を登って登山道に入るとそこは新緑の海。

朝日があたってブナの新緑がキラキラ輝いてる!



うふふ。



アハハ!



うひゃひゃ~(*´∀`*)

シアワセすぎて変なテンションになってきた!



久しぶりに山を歩く隊長も大好きなブナの新緑のおかげで急な登りでも頑張れるみたい。

進んでも進んでも緑のカーテンにおおわれたような森。



お花や紅葉は当たり外れがあるけど、新緑の外れってそういえばないような。

毎年キラキラした生命力を感じさせてくれる。

急な登りが終わるとまわりにはタムシバの花がチラホラ。



隊長はタムシバはもう終わってるらしいよ~って期待してなかったようだけどまだまだキレイ!

ムラサキヤシオもオオカメノキも太陽の日射しを浴びて元気いっぱい。

レンズをこのまえの尾瀬のときのまま広角にしてあったので遠くの花にとどかないのが残念。



今レンズを替えるのはめんどうなので、お花撮影は帰りにすることにして先へ進みます。

このルートは道標がちょこちょこ出てくるので
景色はあんまり変わらないけど進んでる感じがするのがいい。




ここらへんだったかな?
重大な忘れ物発覚!

もしかして忘れたというのが錯覚で、じつはザックに入ってるんじゃないの?なんて淡い期待をしてみたものの、
お互いにザックの確認をしない。

それは忘れたほうの確率が99%だから。
それがわかってるので、あえて確認してトドメをさしたくないというか。

はぁ。。。


気がついたら足もとには雪原が広がってた。



まるでわざと線引きしたかのように少しずつ雪になるとかではなく、
いきなり辺り一面の雪。

もう新雪ではないから木々の枝や葉っぱが落ちてキレイではないけど。

しばらく登ってから、やっぱりストックを出す。
トレーニングだ~って思って使わないできたんだけど、やっぱりダメでした。。。

まだ踏み抜きの心配がないくらいしっかりした雪面はザクザクと歩きやすい。

木の根っこの周りだけ注意してれば大丈夫。



そういえば水場どこだったんだろう。
全然気がつかなかった。まだ雪の下とか?
















気がつくとかなり高いとこまで登ってきていて
燧ヶ岳や日光の山々が見えていた。




こっち側から見える白根山にはもう雪が見えない。

でも日光は寒いから樹林帯にはまだまだたくさんあるんだろうな。




根開きが広がって雪のブリッジができてる。
もっと暖かい日が続いたら、このブリッジは溶けてなくなりそう。

豪雪地帯ならでは!
木が丁寧におじぎをしていたので、隊長も!



あとでこの写真見て思ったんだけど、向かい合わせでこんにちは!の方がおもしろかったんじゃないの?







木の上へ飛び出たらポールを目印に上へ上へ。

お天気がいいから迷うことはないけど
ガスったらどっちへ行ったらいいのか全然わからなそうな雪原。



以前聞いた話では年に数回は道迷い遭難もあるとか。

木のスキマから遠くに駒の小屋の三角屋根がポチっと見えたらもう少しで稜線の上へ。



遮るもののない展望になってウットリ。。。




ザクザク踏みしめて登っていくと小屋のテラスで賑やかな声が。

昨日お泊まりだった方のようです。
うらやましい!





我が家も荷物をおいてちょっと休憩~(*´ω`*)

「あれ?お蕎麦屋さん?」

ハ、ハイッ(゜〇゜;)?????

あーーーーーっ!

去年の大朝日連峰でお会いしたフレンチシェフ~!

火曜日に山に来るのは飲食店か美容師か看護師さんだよね~って
前にも笑ってお話してたら、一年ぶりに再開しちゃいました!

こんなことってあるんだ!

大朝日の小屋ですっっっごく美味しそうな匂いが立ち込めて
あとでお話を聞いたらフレンチレストランのオーナーシェフ&ソムリエご夫婦ということで
すごい納得でしっかり記憶に残ったんでした。

大朝日のときは泊まり客が少なくて、小屋のご主人もとてもあったかい素朴な感じのお人柄で
即席お花鑑賞ツアーをやってくれたり 、夕焼けが始まったときには、外に見に行かないとダメでしょう!って
みんなを連れ出して日が沈むまで一緒に過ごしたり、とても楽しくて絶対忘れない素敵な記憶。

ああもう!
昨日来て泊まりだったら、またここでも楽しい時間を過ごせたのに!

バッタリがほぼない貴重体験なので嬉しいんだけど、もっとお話したかった。

これから下山のみなさんをお見送りしてワタシたちはおみやげ物色に小屋へ。
(山頂いかないのかい!)

そうそう。小屋ではこんなかわいいクマさんがお出迎え♪
(ホンモノは会いたくないけど!)




駒の小屋にはかわいいおみやげが多くて、前にきたときに売り切れてた
冬毛のオコジョさんとTシャツが欲しかったんです!


それと重大なお願いがあったんです!


登ってくる途中で発覚したありえない忘れ物はガスバーナー!

ガス缶は予備まで入れてあって、食材もなにもかもちゃんと持ってるのに。

ありえないでしょ?

そんなわけでレンタルとかないかなぁとダメモトで聞いてみたんです。

「バーナーはないなぁ。」


「あぁ。。。そうですか。。。」だよねぇ。おやつで凌ぐしかないか。


「カセットコンロなら貸し出し用のがあるけど。」

「えええええ(゜ロ゜;ノ)ノ」

そっちのほうがスゴい!
見ればちゃんと張り紙がありました。
カセットコンロ有料貸し出しって。

うれしい!これでお昼ごはんが食べられる!

じゃあ、先に山頂行ってきます!!!


まえに来たときは山頂でごはんにしたんだけど
今回は小屋ベンチ決定なので食材関係を置いていきます。

ザックが軽い!

アタシがトイレいってるあいだに
隊長はおにぎり食べたそうで 、ここまでのグダグダが嘘みたいにパワーアップ。
(っていうか、さっき一本満足もたべてたじゃん。でも不満足って言ってたね。。。)



ここからは青空に向かうように一直線に登る。
この雪がなくなって木道がでたら、ぐる~っと回り込むように登るらしい。






まだ木道の気配も池の気配もないこの時期だけの最短コースをいきます。

雪はザクザクなのでノーアイゼンで大丈夫♪

さすがに6月ともなれば標高の高い山でもどんどん雪が溶けて消えていく季節。

会津駒ヶ岳はアルプスに比べれば低い標高2,133mの山だけど、さすがに東北の山は違う。

本当にあと1ヶ月で木道が出てくるんだろうか。


自然ってすごいなぁ。


目の前のこんもりしたかわいい樹林に入るとそこが山頂。

展望はきかない山頂なので中門岳方面へ進むと越後三山や東北方面が開けてます。
















なんだかいろいろ見えてるんだけどどれがどれやら。

ぜんぶ越後駒ヶ岳かな?とか会津朝日岳かな?とか?マークがついちゃって自信ない(笑)






まぁ、わかんなくたって楽しいんですよ。

中門岳への道にはばっくりとミニクレバスができてたり。。。



しばらく景色を独占で楽しんで山頂標識へ戻ったら、ちょうど登ってくる単独さんがいらして
めずらしくツーショットで撮っていただきました♪




おなかも空いてきたので、小屋へ戻ってごはんにしましょう!

と、その前に。

登った以上は当然降りなきゃいけないんだけど。

まえに来たときは山頂から小屋への下山が怖くて、ワタシだけ山頂で軽アイゼンをつけてます。



そろそろ成長しないと!となんでかやる気をだしてノーアイゼンでいってみます。

まぁ 、雪山に慣れてれば問題ないとこなので大げさなんだけど。



隊長はあっというまに走り降りちゃったし。

へっぴりなワタシだけちょっとずつ降りはじめます。

どうやらそれがかなり笑えるらしく
遠くで隊長がゲラゲラ笑ってるのが聞こえる!

しかもあまりにもヒマらしく斜面で寝はじめた!

寝るのも飽きたら、こんどはへっぴりなワタシを撮りはじめた。



ウマい人は、というかふつうの人はザクッといっぱつで足場を決めて下りていかれますが、
どうにも雪の斜面に恐怖心があるワタシは強く一歩を出せないために、足をだしてチョッチョッチョッ!と蹴り込んでやっと体重移動。

そんなことを一歩一歩やってるもんで、なかなか降りれない。


どんだけ遅いのか。。。


隊長サマは相変わらず大ウケしてるし。

くそぅ(T^T)

そんなに退屈なら先に小屋に行ってごはんの準備してくれればいーのに!

そう叫んだら、俺は優しいから待ってるんだ!って。

どこが。。。

とにかくナントカやっと小屋について、
カセットコンロ貸してくださ~い!

返事と一緒にでてきたおねーさんの手にはカセットコンロではなく
プリムスのガスバーナー。

これまだ使えるはずだから使って~♪
ガス缶もってるんだもん。
こっちの方がいいよね~♪

あ、あ、あ、ありがとーございます(T∀T)

まさかバーナーがでてくるとは!
ご厚意でタダで貸していただきました。



これで持ってきた食材も無駄にならないし、
お腹すいた~って隊長が不機嫌になることもない!



でも毎回どの山でもこんな幸運というか親切に巡り会えるわけはないんだから
忘れ物には気をつけないと。

そうそう。じつは包丁も忘れてて非常用に車に置いてあったナイフを持ってきたんでした。



本日のごはんはまたまたパスタ。

ベーコンを炒めます。
おいしい脂がたっぷり出るのでオリーブオイルはいらない。



だって今日のベーコンはイベリコ豚なんだもーん♪

茄子にたっぷりおいしい脂を吸わせて
トマトピューレと塩コショウで味を調えて最後に唐辛子をちょちょっと。



茄子とベーコンのアラビアータの出来上がり♪







ちょっとゆで汁多目だったけど煮詰めてるうちにちょうどよくなった。



食後のコーヒーも飲んでまったり。



さっき隊長が買おうかどうか迷ってたマスコットをやっぱり買う!と決めたので
バーナーをお返しがてらまた小屋の中へ。



そこからが長かった(笑)

おねーさんもワタシたちもお互い山好きどうしの話なもので
あっちこっちの山小屋の話や稜線の話で盛り上がる。

バッタリ再開のシェフたちのお話も出て、みんな東北と南アファンという共通点で
飯豊本山小屋のおじさんの話や両俣小屋の名物おかみの話などなど♪

あそこのおじさんは強烈だよね!でもホントは優しいんだよ~とか。
あそこはどう?怖いウワサでなかなか行けないんだけど。それはチャレンジすべき!とか。

我が家のブナ好きも見抜かれてしまい、それならばぜひ!と。

会津駒のステキルートと尾瀬の絶対いったほうがいい静かなふかふか地面のオススメルートも教わり。

小屋のおねーさんとの別れを惜しんで、そろそろ下山しないと!
ホント、いつか泊まりにきたい。







景色を撮ってる余裕見せてますが、とうぜんやっぱりへっぴりです。。。



隊長サマ曰く。

あと10回この斜面に通えばウマく歩けるようになるんじゃないか!と。。。



それって10年かかるってことかい!!!



ワタシのへっぴりを美しい燧ヶ岳にも笑われてるようで。。。
イヤ、優しい燧ヶ岳はガンバレって言ってくれてるにちがいない!



平ヶ岳かな?



やっとゆるゆるなとこまで下りてこれました。。。



帰りももちろん新緑ですよー!



レンズも望遠に交換したので、こんどはお花も撮れる♪








今朝気がつかなかったところにもタムシバの花がいっぱい!

まだキレイな蕾もありました。












ドウドウ流れる沢の音が聞こえてくると爽やかな風が届く。

そうだ!今朝登山口へくる途中の道沿いに雪解け水ですごい水量の川を見たんだった!

きっと今日の暖かい気温でまたたくさん雪が溶けて水量が増えたのかもしれない。




沢の音が大きくなるとすぐに登山口の階段に到着!

ステキルートを教えていただいたので、もしかしたら今年はまた来ちゃうかも?な会津駒でした。

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