お天気は文句なくよくて青空が気持ちいい。
イケメン小屋番さんに行ってらっしゃいって見送られて出発。

ザックおも(´Д`|||)

ちゃんと霜を拭き取りきれないままザックに詰め込んだテントがズッシリ。

中山峠からは今朝見下ろしてビビった道を下りていく。

でもいったんその道へ入ってしまえば、上から見下ろしたほど怖いとこもなく、鎖も一応ぶら下げてあったけど使わずにスルー。

落ち葉がサクサクで茅ヶ岳みたいな雰囲気。



振り返って下りてきた道を振り返る。
ホラ、結構急じゃない?

30分も下るとなだらかな道にかわり、そのあとはずーっとゆるゆる歩き♪



落ち葉が積もってふかふかした道。鳥のさえずりが聞こえて、青空が気持ちよくて、ひとりで独占してちょっと申し訳ないような。

渋の湯からの大岩ゴロゴロよりもかなり歩きやすい。



見上げた空にはまだ黄葉が残ってた。

あと1週間?2週間かな?早く来ていたらこのあたりは金色の森だったのかもしれないな。

昨日登ってきた道とは同じ山とは思えないくらい雰囲気が違う。
なんか得した気分♪

やっぱりこっちにきてよかった。

せっかく車じゃないんだから、電車旅じゃないとできないことをしたい。



お。小海町に入ってたのね♪



ぽっかり空がひらけて、みどり池にでる。

みどり池。

名前のとおりみどり色ですね。

周りの木々が映るからかな?

その脇にひっそり佇むしらびそ小屋!

ここにずーっと来てみたかった!
八ヶ岳といえば北も南も大人気で小屋の周りなんていつでもワイワイしてる気がしてたけど
しらびそ小屋のまわりはとっても静か。

いーいなぁ。ここ。



小屋のベンチには先客がおひとり。

群馬からきたというおじさんはみどり池までしょっちゅう来ているという。
お気に入りのこの場所で写真を撮るのが好きなんだそう。

若い頃に八ヶ岳はほとんど登ったのに天狗岳だけは悪天候で頂上に行けなかったんだとか。

それでも今は登らないであえてここから眺めるのが好きなんですね。
そういう昔の想いを持って眺める山というのもいいものかもしれない。



小屋の煙突から煙がゆらりと出て、なんだか見てるだけで幸せな気分になってくる。

小屋のおじさんにコーヒーをお願いした。

ここでコーヒーって憧れだったんだ♪



焼き物のコーヒーカップがかわいい(*´ω`*)

さて、実はここまでコースタイムをちょこっと短縮してまして。

そんなわけで裏ミッション!

みどり池のほとりでスケッチの時間を40分♪

最近は鉛筆とスケッチブックをジップロックに入れて必ず持っていくんだけど、よっぽど余裕がないと描く気分にならない。
どんなにラフでもいいから、その場で見て描いたスケッチがあるのとないのとでは後でできるイラストのできは雲泥の差。
家で仕上げていても目や気持ちがその風景を見た場所にいるみたいな。

な~んてえらそうなこと言える腕もってないけど(^^ゞ

家で仕上げるように写真を何枚か撮ってからザックに片付ける。

ずっと隣に座ってたたおじさんが教えてくれた。

ここからはどんなにゆっくり歩いたって1時間10分だよ。



お礼をいって出発。



小屋から歩きやすい道を下りて行くとかわいい案内があった。
なんとなく1時間ってなんかほのぼの♪

こまどり沢は近寄れなくて遠くから眺めるだけだけどきれいだった。



ほんとにずっとこんなほぼ平坦な道が続いて、これで下山できるのか?って心配になるほどゆるやか。



しらびそ小屋からのルートはまだまだ紅葉していて秋のやわらかい日差しにキラキラしてる。




つやつやに輝いておいしそうな赤い実。



迂回ルートにまわる。
ちゃんと整備されてて迷いそうなところはない。

出かける前に見た山小屋のHPとかで紅葉は町まで下りましたってあったので期待してなくて、
天気がよさそうだから展望よければいいな~な感じで出かけてきた今回の山歩き。



だからこんなに赤や黄色がキラキラしてるのはうれしいサプライズ。



紅葉がきれいで下りてしまうのがもったいなくて、ちょっと休憩。

昨日の朝茅野駅で買ったポカリは今朝見たときに夜中の寒さで凍ってしまってた。
暖かい日差しの中を歩いてきたけど、まだ溶けてなくてシャーベットみたい。



冷たいシャーベットポカリで喉を潤す。

隊長のバードコール借りてくればよかったかなぁ。

鳥の声を聞きながら思い出した。




ふだんは隊長と歩くほうが当たり前で
たまにひとりで歩くと、いつもどんなに隊長に頼ってるかがよくわかる。

それは地図読みとかルートを探すとか具体的なことだけではなく、もっと精神的になにか存在感というか。

ひとりで歩くと逆にいま一緒にいない人の存在感を感じる。
でもそう言いながらまたひとりで行きたくなってお願いするんだけど!(笑)


道がさらにゆるくなると林道にぶつかる。

林道を横切ってまた登山道に入る。

また、林道。

で、また登山道。



途中にみどり池入口というバス停があった。
こっちから登るなら、ここまで連れてきてもらえるのか。

稲子湯のバス停で下りるのかと思ってた。

覚えとかないと、こんど逆ルートで登るときに間違えそうだな。。。


足元がぬかるんで硫黄の匂いがするようになると稲子湯はもうすぐ。



12:50

稲子湯は大きくて立派な旅館でした。

ゆるゆる道はコースタイムよりかなり早く連れてきてくれて、あきらめてた温泉時間がとれた♪



他にだれもいなくて貸し切りだったのでお風呂の様子も♪

お湯に入ったら自分でも気がついてなかったのにカラダはすごく冷えてたみたい。
どんなに日差しがあってもやっぱり秋の山なんだ。

冷えたからだが熱い温泉でとろけそうになったら、このままもう一泊したくなってしまった。
のぼせそうになって、でも出ちゃうのはもったいなくて何度も出たり入ったり繰り返してからお湯をでる。


後ろ髪ひかれつつ旅館の目の前のバス停へ。

13:56

時刻表通りについたバスに乗って小海線の小海駅へ。

車窓からのんびり景色を眺めてるうちに小海駅についた。



まともにごはんを食べてないことに気がついて突然お腹がすいた。

つぎの電車まで30分くらいあったから何か。。。



月曜日のこの日は定休日とか時間が中途半端で休憩中の札が。

駅に隣接のスーパーでお寿司パックを買って食べる。

電車がきて改札を通るときに改札のおにーさんに、その荷物何キロあるの?それ背負って歩くんだからすごいなぁってびっくりされた。

ホームで電車を撮ろうとしたら、その改札のおにーさんが走ってきて
たまには自分も写りなよ!って撮ってくれた。



なんかローカル線って優しい♪



小海線から眺めた浅間山。

最後までほのぼのしていい山旅でした♪


【天狗岳備忘録】

アクセス

行き 茅野駅発
蓼科温泉渋の湯行き 1100円

帰り 稲子湯発小海駅行き 800円

黒百合ヒュッテ テント場 1000円/人

服装

アークテリクスソフトシェル
MAMMUT ロングスリーブ
C3fit ホグロフスパンツ

山頂

パタゴニア R3ベスト、
icebreakerのタイツをプラス。

下山時

黒百合ヒュッテまでと同じ

服装じゃないけど。
この時期のテント泊は極寒!
マットをサーマレストの普通のとネオエアーを重ねても寒い。

シュラフもmont-bellの3ではキツい。
ダウンジャケット&パンツを着てても寝つけなかった。

稲子湯

日帰り入浴 600円

リンスインシャンプーと石鹸あり。
シャワーなし。カランのみ3つくらい。

ドライヤーなし。

冷たい源泉を沸かしているので熱ければ源泉を足していい。

いかにも秘湯といった風情のある旅館。
気持ちよかった(*´∀`)♪