予報を見ていたら割りとよさそうな宮城のお天気。

それならモンスターに会いに弾丸いっちゃおう!

宮城蔵王は一昨年行った山形側よりもだいぶ近い。(といっても往復500km越えたけど。)

遠刈田温泉を抜け、大きな鳥居をくぐって登っていくと車道脇には徐々に雪が増えてくる。
黒々と怪しく光るアイスバーンも。

でもこの日はスタッドレスだけで大丈夫でした。

冬の東北に行くようになって買ったチェーンは保険として積んであるけど未使用のまま。

駐車場に車を停めた頃には真っ青な雲ひとつない空が広がっていた。

ただし車が揺れるほどの強風。
リフト動くんだろうか。

まだまだ時間があったので1時間くらい仮眠。

起きて外を見ると、アレ?雲が出てる?

風は相変わらず強いけど、歩くのは大丈夫なくらいに落ち着いてた。

一年ぶりのスノーシューハイクの準備にもたつきながらリフト乗り場へ。
3本乗り継いで一番上まで連れてってもらいます。3回券1200円なり。

このときすでに景色は一変。
山頂方面はどんよりした雲のなか。

上は吹雪いてるかもしれないから、無理はしないでねと係のおじさんに見送られる。

それでもリフトの上から振り返って見えたのは真っ白な生クリームで覆われたようなキレイな山々。

向かう刈田岳方面が濃いグレーの雲に隠れているのが気がかり。

どうした天気予報!

最後のリフトを下りて、登山口を教えていただく。



雪上車の道を行くかゲレンデをちょっと下りて脇へ入って森の中を行くか。

強い風を避けて森のなかの道を選ぶ。

が。

入り口のテープは見つけたけど踏みあとが一切なくてゲレンデからはその奥の様子がいまいちわからない。

不安なのでやっぱり雪上車の道を行こう!

ついでにもうスノーシューもはいちゃおう。

リフトを下りてきたボーダーさんはあっというまに滑り降りて行く。



モタモタ準備してる間にわずかだけど残ってた青空も完全にどっかへいってしまう。

さらに雪も降りだした!

どうしたんだ!今日の予報大ハズレ!

とりあえずリフト下りたとこへ戻って再スタート。



アオモリトドマツが作る家のなかへ。
「樹氷の家」っていうそうですよ♪

T字路にでたら右へ進みます。

景色はこんなだし、雪降ってるのに意外と楽しい。



スノーシューだからかな?

バフバフ歩いてると、前から帰ってくる雪上車。

朝イチでツアーバスが来ていて、そのツアーの予約だったらしい。

まるで戦車のようなゴツい車の窓の向こうではワタシたちに手を振ったりカメラのレンズを向けたり。

こちらもニコニコ手を振ってみた。

けどよく考えたら、ゴーグルしてネックウォーマーで鼻まで覆ってて、
笑顔かどうかなんてわかんないね。

それよりも気分はまるでサファリパーク。

もちろん撮られる動物サイド。。。

雪上車を見送って、ワタシたちは再び前へ進む。

だんだん風も雪も強くなってきた。

大黒天に着いて、この先どうするか考える。



刈田岳へまっすぐ向かうのはこの天気だと危険かもしれない。

というか、刈田岳は行かなくていい。



モンスターだけはできれば見たい!

それならひたすら雪上車の道を行けば道迷いもないかも。

絶対無理はしない!って決めて出発。

ちょうどスキーの単独さんも登ってきてなんとなく前後して歩く。
他にも人がいることになんとなく安心感。

視界のきくとこでは直登してショートカットして進む。

少しずつ樹氷がモンスターぽくなってきた。



視界が悪くて、ときどき雪上車の道も見えにくくなる。

スキーの単独さんが今日は滑れなさそうだからここで引き返すよ、と帰っていく。



私たちはもう少しだけ先へ行ってみよう♪

そこへ後ろからライトを煌々と光らせた戦車雪上車登場!



サファリパーク再び。

こんな天気で物好きだなぁって思われてるかな。



ちょうど狭いとこでの追い越しだったから結構ギリギリで迫力あった。

雪上車のおかげでまた道がはっきりした。

ちょうど雪の壁にルートが隠れて風も遮られてホッとひといき。

山専ボトルの紅茶を飲んでプチ休憩。

落ち着いてまわりを見れば樹氷はかなりモンスターに変身してた。



こんな天気なんだけど、気持ちは落ち着いていて結構楽しい♪

さぁ、もうちょっと進んでみよう。

向かい風にさらされるようになるとさすがにキツい。

あっというまに吹雪になって、視界1mな瞬間も。

プチホワイトアウト体験♪
すぐ数十メートル先まで見えるようになるから慌てることはない。



髪の毛も凍るよ~。

でも確かに天気はどんどん悪化してる。

歩きながらどうしようか考える。

そのとき、進む先の白く覆われた中からぼわっとスキーヤーが現れた。

あとどのくらいか聞いてみると、直登すれば刈田岳まで30分くらい。雪庇があるから気をつけないといけないけど。

このまま車道を行くと1時間はかかるそう。

ちなみにおじさんも山頂には行かず引き返してきたそうで、上はもっと吹雪いてるしどうせ何も見えないから!と。。。

うーーーーーん

よし!ここで引き返そう。また来ればいいさ

帰るとなれば、下るのは速い!

ちょうど後ろから風が吹いてきて押されるように歩くからラクチン。

ただ、油断すると崖の方へ押されるから危ないんだけど。

そして。

撤退したのを後悔しないほど天候悪化。

思いっきり吹雪いてます。
視界もなし。

ところどころ雪上車の通った跡さえもかき消す地吹雪。

大黒天まで戻って、やっと少し落ち着いた。

それでもここまで今日は悪天候なのにテンパることがなかった。

それは、偶然にガイドさんと歩いた一昨年の蔵王の経験のおかげ

あのときに教わったことを思い出しながら歩いてました。

視界がきいたときに、ルートの先まで見て覚えておくこと。
グループのときは全員で見て覚え、人任せではなくみんなで納得した道を進むこと。



車道を戻りつつ、来るときにほんとは歩きたかった森林のなかを通って帰るか隊長と相談。

標高を少し下げただけで少し視界がよくなって、分岐のところからはピンクの目印が3つ先まで見えている。

ずっとこの間隔でリボンがついてるなら大丈夫そう♪

踏み跡もスキーの跡も一切ない生クリームのようななめらかな雪がどこまでも続いてる。



リボンがあるんだけどど~こだ♪



ほんとここ気持ちヨカッタ~!








リボンはココだよ♪

ゲレンデに合流してリフトひとつ分下りたアトミコースに、休憩所があります。

暖房も入ってるしきれいなトイレもあるので安心。

自販機なんかもあったりして、ここがスキー場なのを思い出した!



こんなに吹雪いてるなか、雪まみれになったのは8年ぶりくらい。

隊長と北海道にスキーにいったとき以来だね、なんて思い出話なんかしながらゲレンデを歩く。

ゲレンデの下山なんてつまらないかなって思ってたのに、
これが!予想を裏切るおもしろさ。

雪が降り積もる真っ最中なのと、ボーダーもスキーヤーもほとんどいなくてゲレンデとは思えないくらい
もっふもふのパウダースノー♪

膝まで埋まりながらバフバフ下りていく。

リフト3本分の下りはもっと長いかと思ったけど意外とあっというまだった。

チケット売り場へ下山届をだして、無事スノーハイク終了!

帰りは遠刈田温泉の源泉掛け流し「まほろばの湯」へ寄ってから帰宅。

去年オープンしたばっかの温泉です。

お湯はと~っても気持ちよくて、露天ですっかり長湯してしまったんだけど
洗い場&脱衣所の洗面スペースが狭いので土日は不向きかも。

こんどは共同浴場「神の湯」に行ってみたい♪


【蔵王 すみかわ総評】

なんちゃって♪
今回山頂までいってないので総評はまた次回。

ゲレンデ下山が意外と楽しかったことだけ覚えとこ。

【服装】

吹雪いてはいたし、もちろん強風。
だけど気温だけはそれほど低くなく、せいぜいマイナス5度くらいだったと思う。

インナー2枚
フリースベスト
アウタージャケット

タイツ2枚
アウターパンツ

それと!

やっと使ってきました!ハクキンカイロ。
ちょっとしまっておく場所を間違えて冷えて途中で消えてしまったんだけど(泣)
それまでは熱々のほかほかでした。

反省点。なるべくフリースの内側とか外気から遠いところにカイロはいれましょう。。。
アウターパンツのポケットに入れておいたら消えてしまいました。。。