そういえば上高地でゆっくりするのも14年ぶり?

上高地が入口の登山も奥穂から前穂縦走したとき以来だから、
アレ?何年ぶりだっけ?

4年ぶりでした♪

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なんとなく上高地にくるとわくわくするのは山が近いからかな?

今日はとくにどこを歩くとか決めてなくて、時間が許す限り
のんびりしようというのと、あと一つだけミッションが。

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登山のひとはとっくに出発したあとで観光にはまだ早い時間の上高地は
夏休みだけどまだ空いている。

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おっかしいなぁ?

おととい見た天気予報では夜中から快晴マークだったのに、来てみたら
雨までパラついている。

ことしの夏の天気は変わりやすすぎて予報がまったくあてにならない気がする。

穂高の稜線が雲にすっぽり覆われてまったく見えない。

いまあそこを歩いてる人は雨に降られてるんだろうか。

ビジターセンターに初めて入ってみた♪

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上高地の情報やおみやげのほかにスライドショー上映とか写真の展示とか
いろいろ見どころもいっぱい。

カウンターのとこで隊長が見つけたのが2時間のガイドツアー(500円/人)。

ワタシはサントリーのイベントに参加させてもらったおかげで
尾瀬のガイドさんのお話を聞きながら歩く機会に恵まれて、
ただ山を歩くよりもずっと充実した時間を過ごせたりしてるわけだけど
そういうのが隊長はじつはすごくうらやましかったらしい。

火曜日と木曜日は明神池までコースタイム1時間のところをゆっくり2時間かけて
ガイドしてくれるそう。

ちなみに月曜日と水曜日は大正池方面のコースだったかな?

申し込み表にはまだだれの名前もなくて、もしかして貸切になっちゃうかもね♪
なんて言って時間までスライドショーを見たり、写真を見てひまつぶし。

9時の集合でカウンター前に集まってみるといつのまにか10人近い参加者が!

上高地が初めてという観光の方が多かった。

ビジターセンターから河童橋近くの清水川まで戻ったところから
ガイドツアーはスタート。

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この川は六百山に降った雨が地下水となりそれが湧き水となって川になっている
とても短い川で一年中水温が一定なんだとか。
流れも安定してるので川底には藻が繁殖してバイカモもたくさん見られる。

上高地のホテルの飲料水はみんなこの川からひいていて、
ものすごく冷たくておいしいんだそう。

まわりには秋の花がちらほら。

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山の季節はお盆を過ぎるともう秋にうつろうとしている。

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清水川沿いに歩いて小梨平へ。

いまはほとんど小梨(ズミ)の木はここにはないけど、昔りんごの木を植えたときに台木として小梨(ズミ)を
植えて、結局気温の低すぎるこの場所ではリンゴが育たず小梨(ズミ)だけが残ったという名残だそうです。

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しばらく歩くと風穴があります。

手を入れるとひんやり気持ちいい。

あと風穴があるのは岳沢から降りてきたところ。
以前歩いたのが秋だったせいか、ワタシはその時あんまり冷たく感じなかったんだけどね。

上を見上げると大きな猿の腰掛け。

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ほんとに猿が座ってたらおもしろかったなぁ。


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枝を四方に伸ばす巨大な木はイチイの木。

高級材で有名ですね♪

何往復もした道もガイドさんがいると初めて教わることばかりでおもしろい。

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大きなザックの登山者がときどき黙々と追い越していくんだけど、
ワタシもあんなだったなぁ。

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山に登るときはこんなにゆっくりまわりなんて見てないもんね。
槍のときは槍沢まで、奥穂のときは本谷橋あたりまでコースタイムを縮めるために夢中で歩いてたような記憶。

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さてきっちり2時間かかって明神館に到着。

ここにはさっき小梨平になかった小梨の立派な木が2本あります。
なぜか毎年交互に花をつけるんだそうで、どっちかは必ず見られますね♪

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ここから明神橋を渡って、明神池の手前でツアーは解散。

濃い2時間だったなぁ♪

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ガイドさんが虫にも花にも歴史にも詳しい方だったので楽しかった(*^_^*)

解散後はもちろん明神池に行くのです。300円かかります。

隊長は初めての明神池。

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天気がだいぶ回復してきて青空がちらり♪

池のまわりを散策して戻ってきたころにはすっかりお天気に。

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明神岳も姿を見せてくれた。

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さぁ、お待ちかねのミッションの時間です!!!!

ずーっとずーっとずーっと食べてみたかった嘉門次小屋のイワナの塩焼き定食

徳澤園のソフトクリームや野沢菜チャーハンとかラーメンとか西穂のラーメンとか
いろいろ有名なのがあるじゃないですか!

まだイワナだけ食べてなかったんだよねぇ。

山に登るまえは早朝すぎてやってないし、降りてきたときは帰りのバスや温泉の時間が心配で
ゆっくりイワナが焼けるのを待つゆとりがなくていつも素通り。

こんなチャンスでもなければ食べられない!

やっと念願叶ってのイワナちゃんです。

イワナ♪イワナ♪

小屋の外のテーブルは満席。
かろうじて小屋の中に席を見つけたけど、なぜかみなさんイワナを食べてない。
山かけそばとかばっか?

注文を決めたら先にお会計をしにレジへ行くシステムです。

レジに行ったら謎が解けた。

「ちょうど全部イワナが出ちゃって、今つぎのイワナを生簀からあげて焼くところなので50分待ちになりますが。」

50分?(゜Д゜lll)

どうしようか?って席で待つ隊長に聞いてみると待ってもいいとお許しがでた。

でもよく考えたら、ウチもGWとかお盆とか1時間くらいお待たせしちゃってるんだよね。。。

待ってるあいだに隣で焼いてるらしいイワナちゃんを見に行くことにした。

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次々入ってくるお客さまのなかには、この前テレビでやってたわよねぇ?って店員さんに聞く人も
結構いて、そのテレビ効果もあってこんなに混んでるのかなぁ?

まだ生のイワナちゃんに次々串をさして塩を振って囲炉裏にさして並べていく。

さすがに手際がよくて見とれてしまうほど。

それにしても一日にいったい何本のイワナを焼くんだろう。

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そばで見てたファミリーは小さな女の子に生簀のイワナを見せて、
これをあとで食べるんだよ~っておばあちゃんが教えてた。

そして待つこときっちり50分。

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お待ちかねのイワナの塩焼き定食がやってきた。

頭も骨もやわらかいので丸ごと食べられますよ。と店員さん。

そうなの?

ワタシ人生初の頭から丸かじりです!

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ぜんぜんバリッとかガリッとか嫌な感触がないまま、ほくほくに芯まで美味しく焼けた
イワナのお皿はあっというまに空っぽ。

ワタシより先に空にした隊長がオレのイワナがないってしょぼんとして
こっちのイワナを見てるけど分けてあげないよ!

ほんとに美味しくてもう一匹食べたかったなぁ。。。

イワナを満喫したあとは、もう帰る時間。

想定外の待ち時間で歩く時間は減っちゃったけど、いままでできなかった上高地まったりができてよかった。

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帰り道は明神橋を渡らずにそのまま河童橋へ。

すっかり青空になって夏の日差しが気持ちいい。

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暑いけどそこはやっぱり標高の高いところだけに爽やかだし。


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川から吹いてくる風は冷たくて気持ちいいし。

尾瀬で覚えた倒木更新のあと。根上がりというそうです。

いまにも歩き出しそうな木の根っこ♪

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岳沢との合流地点。

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岳沢の紅葉は日本一だよ!って言ってたおじいちゃん元気かな?

奥穂の稜線はやっぱり頑固な雲の中だけど、なんとか前穂が見えた♪

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今年ここに来れると思ってはいなかったけど、山を見ることができてほんとによかった。
(登れなくて見るだけなんてイライラするかと思ってたんだけど、もう4か月も山に登ってないとイライラもしなかった!笑)


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そのまま帰るまえに、めずらしく隊長が五千尺ホテルのケーキが食べたいって言い出したので寄り道。

よっぽどイワナ定食の量が足りなかったんだね(*^_^*)

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河童橋の河童ちゃん♪

バスターミナルに着いたのは2時半すぎ。

まだ列が短かったので3時のにすんなり乗車。

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でも後ろには乗れなかった人たちの長蛇の列!

もう混雑が始まる時間なんだね。。。

楽しかった一日だけど、次に来るときはやっぱり山に登ろう!

あの稜線からずっと続いていく山の景色を眺めるんだ。それを楽しみに♪